The Perfect Storm
- 2016.05.06
- わたしのひとり言
ここは、マンダリンバー。
昨年の1月、やはりこうしてシャンパーニュを飲みながら、仕事をしていると・・・
シグニチャー(フレンチレストラン)の入り口がとても楽しそうな事に気づきました。
そう、期間限定で世界一のレストランnomaが期間限定でオープンしていたのです。
あまりにも楽しそうな様子だったので、早速予約をしてみたのだけど・・・、すでにウェイティングリストは58.000件だったようで、かすりもしませんでした(-_-)
まさに、東京で革命を起こしたレストランと言っても過言ではなかったと思います。
その時偶然、京都でnomaのイベントが開催されていると知り、日帰りで京都のパーティーに出席。
それがきっかけで、デンマーク本国のnomaまで行くチャンスを得ました。
願うと叶うものですね♪
ブログにも長々とアップしてあります(^_<)-☆
↓↓↓
その、nomaがドキュメンタリー映画として、本日迄新宿カリナで公開されました。
『noma ノーマ、世界を変える料理』
(原題はThe perfect storm 最悪の事態とかそんな意味だと思いますけど・・・だいぶ違いますよね??)
ということで、早速観に行ったので、ちょっと感想を(^_^)
シェフであるレネ・ゼネピは、デンマークに移住したマケドニア人。
人種差別を何度も経験し、小さい時は寂しい思いを沢山していたとドキュメンタリーの中で語っていました。
彼が、レストランをオープンした当初、
「北欧の材料だけ使う料理なんて不可能」
「アザラシ野郎」
など、他の飲食業会からはかなり批判を受けていたそうです。
悔しい思いをバネにして這い上がって来たのでしょうね・・・
「新しい事をするには、相当な覚悟が必要」
私は、この言葉が胸に刺さりました。
もうすぐ”Weber Dental Labor”を開設しますが、本当にその通りだと感じます。
世界一のレストランに2008年に輝きましたが、The Perfect Stormというように最悪の事態を乗り越えてきたのだと思います。
世界一をキープすることの重圧感は計り知れないでしょう。
世界一のレストランということで、キャビアなどの最高の食材を取り入れたり、ネクタイをつけて、おもてなしをしないとおかしいのでは・・・と周りから沢山言われたそうです。
しかし、彼は惑わされずに、デンマークの可愛い草花を食材として用い、スタッフも気さくなエプロン姿を選びました。
デンマークの冬は食材を得るのがとても厳しい。
という理由で、その時期日本へスタッフ70名以上引き連れてnomaをオープンさせましたし、今年は、オーストラリアへ100名のスタッフを連れてレストランをオープン。
そして、今年はnomaを閉店し、2017年都市農園として再スタートをするのだそうです。
彼の行動力はどこから来るのだろう。
・・・・・
ちょっと、大変図々しいと思いますが・・・笑
少し私と似てる点があるような気がしました。
それは、不安をいつも感じている事。
ドキュメンタリーの中では、63名のノロウィルスを感染させ、世界一でなくなってしまった時の最悪の事態への不安な思いを手に取るように感じました。
不安な気持があるからこそ、何か新しい事をしないと。
というプレッシャーが常に彼の中にありました。
キッチンをリニューアルさせたり、新しい料理を開発したり・・・
私は。
信じられないかもしれませんが、実は超不安症(-_-)
常に何か新しい事をしていないと、不安になってしまうのです。
たぶん、いつも何か考えていると思います。笑
そこに関してのみ、私と彼には共通点があるなと思いました。
それ故、ドキュメンタリーは大変共感でき、また大変励まされました。
意外だったのは、世界のベストレストランとして4度1位に輝いたnomaはミシュランの3つ星ではなく、2つ星だったこと。
え?
って感じですよね?
彼には、3人の娘がいるのですが、
「娘達が僕の3つ星さ。ミシュランの星にはあえてこだわらない。」
というコメントがとても素敵でした。
また、家庭料理が普通に目玉焼きだったりして・・・(^_<)-☆
こちらは、京都で開催されたnomaのイベントの模様。
日本の食材の可能性について、興奮したようにお話をされていました。
こごみ、たらの芽、ワサビ、ウドなどは、驚くべき日本のWild Vegitableだそうです。
私達、日本人にはわからないかもしれませんが、私もデンマークの森をnomaのシェフと散策して、日本の森の素晴らしさを感じました。
nomaのシェフ、レネ・レゼピ さん。
なんとなくそうだったりして。
と思い、近寄って喋りかけてみると、まさに彼でした。
誰も彼とは気づかず、喋りかける人はいなくて・・・
スタッフのように、トコトコ歩いていましたから。笑
とても、自然体で気さくな彼、その瞬間から私は大ファンになってしまいました(^_<)-☆
『ノーマ、世界を変える料理』 Photo by Pierre Deschamps (C)2015 DOCUMENTREE FILMS LTD
ドキュメンタリーの中で、このシーンがでてくるのですが・・・
これはもしや!!
ミラノのスーパーで友達に教えてもらった、FINOCCHIでは?
フェンネルの根元の部分なのです。
香りもよく、セロリと新たまねぎの間の子のような食感でとっても美味しいのです。
日本では見た事がないので、とても新鮮。
ドキュメンタリー、もう一度見たかったけれど。
残念ながら今日迄。
次は大阪で開催されるそうですが・・・
行っちゃおうかな。笑
なんて。
noma、レネ・ゼネピの挫折から復活劇そして挑戦は、どの業種にも当てはまると思います。
ラボ開設前に観ることができてよかった。
がんばるぞ(^_<)-☆
-
前の記事
T&Y Garden Concert! 2016.05.05
-
次の記事
German Asparagus dinner party! 2016.05.19