こだわりの技工
- 2016.07.27
- Weber Dental Labor

昨日は、私がお世話になっている技工士の方々と、Weber dental labor にて会議を開きました。
歯科医院経営の立場ではわからなかった事が、今沢山見えて来ています。
価格競争になっているのは、保険の技工物だけではなく、テレスコープ技工も例外ではなかったことに、今更ながら気付きました。
根本から見直す必要があるなと強く感じています。
テレスコープの価値がわかってくださる患者様は、高い投資を私達に託してくださっています。
安く技術を提供して、知識や技術力が不十分な技工所にお願いすることを患者様は望んでいるでしょうか?
そうではないと思います。
以前、ボストンで技工所を開業されている技工士の先生から聞いたお話を思い出しました。
ドクターに金属をワンランク下げて欲しいと言われた事があったそうです。
「それは、きちんと患者様に確認したのでしょうか?」
と自ら患者様に聞きに言ったそうです。
患者様は一番良い方法でとおっしゃいました・・・と。
自分の体の一部になる歯ですから、当然だと思います。
稲葉歯科医院では、130年前からテレスコープ技工に使われているゴールドをメインとして患者様の歯の状態によっては、チタンによるテレスコープを行っています。
現在、ドイツでは放電加工によるコバルトクロムのテレスコープが流行っています。
大変精度が高く、素晴らしい技術だと感じますし、Weber dental laborに取り入れることが夢でもあるぐらいです。
しかし、長期間使って頂く中で、口の中でコバルトクロムを削ることがどれだけ大変かは先生方ご存知の事と思います。
やはり症例によって使い分ける必要があるでしょう。
Weber教授がおっしゃっていました。
「ゴールドの鋳造で、精度が高められるのであればそれは最善な事だと思います。」
今回集まった技工士のメンバーは、その技術を持っています。
生体親和性が高く、安全な金属を使用することは長期間使って頂く患者様のためを思えば当然の事と言えるでしょう。
患者様の健康のために、一番良い材料を使いオーダーメイドの歯科技工にこだわりたいと思います。
ということで、一致団結しました(^_<)-☆
まだまだ、決めて行く事、確認していくことは山のようにありそうです。
長い話し合いの後は・・・
Weber dental labor から徒歩3分という立地にある、文京区湯島の隠れ家的イタリアン。
にてスペシャルなコースをいただきました♪
ワインは最近はまっているサンジョベーゼ。
マッシュルームたっぷりのリゾットが美味しくて・・・
美味しいお食事は皆笑顔になりますね。
これから、テレスコープ技工に携わる技工所の一員として、地位アップのために私も少しでも貢献していきたいと思った夜でした。
-
前の記事
Fuji Rock Festival 2016! 2016.07.25
-
次の記事
健ちゃんのお誕生日 2016.07.30