ISOI/DGZI 国際口腔インプラント学会へ♪
- 2016.11.13
- 【2:診療について】
昨晩のコングレスパーティー楽しかったな。
今日は1日、ISOI 国際口腔インプラント学会に参加♪
3年程前、ドイツTuebingen大学のWeber教授をIPSGの20周年記念講演会にお招きしたのをきっかけに、ISOIに参加させていただくようになりました♪
私は、ドイツの入れ歯テレスコープシステムを専門としていますが、インプラントの技術を把握することで、患者様へニュートラルに説明することができると思います。
実際に、相談にみえる患者様にインプラント治療をお勧めする事も数多くあります。
どうしてもインプラントができない方に対して、どのような理由でやめた方が良いのか、きちんとお伝えする事もできます。
10年後、20年後の状態を予測する必要もあります。
患者様はインプラント治療ができないとなると、大変落ち込まれますが、私はインプラントにできなくて、テレスコープシステムにできること、決して諦める必要はなく、安全で、審美的にも優れ、患者様に合った方法を提案させていただくことができます。
Dr.Manfred Nilius
ヨーロッパ顎顔面審美歯科学会の会長でいらっしゃいます。
All on 4,6ってどうなのかなと思っていましたが、初めて素晴らしいと心から思いました。
なぜなら、重度の顎変形症の患者様の人生を変える事ができるからです。
患者様は、口元のために、仕事も雇ってもらえず、社会的生活に問題がありました。
広告を見て、先生の広告に気付いたそうです。
「自分の人格とパーソナリティーを変えたい」
って、誰もが期待するのではないでしょうか。
先生は、デジタルを用いて、顔貌をシュミレーションを行いました。
もの凄く、モチベーションがあがると思いますし、予測生があり、結果を再現することができるということに驚きました。
歯をすべて抜歯し、骨を切り、口蓋を広げ、All on 4.6で、美しい口元を作り上げたのです。
顔面インプラントそして、オトガイを作り、別人となりました。
まさに、デンタルリカバリー。
現在は、患者様Amazonで働いていらっしゃるとその後の成功も教えて頂きました。
私達は、患者様の人生、人格やパーソナリティーをも変えてしまうほど、責任ある仕事を担ってるのだなと改めて感じました。
東京歯科大学病院長で、口腔外科の矢島安朝先生のお話は、すべてのドクターが聞く必要があると思う内容でした。
インプラント治療は、「歯科界における20世紀最大の発明」と言われているも関わらず、昨今インプラント関連の医療事故やマスメディアによるセンセーショナルな報道がされています。
すでに4人に1人が高齢者という超高齢社会の時代。
2040年には、2.8人に1人が、高齢者となります。
インプラント治療を行って、20年後どうなるのか。
ほとんどデータがありません。
インプラントを一旦行うと、再治療を伴う外科的な侵襲にずっと侵される事になるのです。
かなりリスクのある患者様に対しても、追加埋入をしないといけない状態にもなります。
高齢者は嚥下も困難になり、外傷も起こしやすくなり、全身疾患もあり、いわゆる多病となります。
私達、歯科医師の全身疾患に対するさらなる知識が求められるようになるでしょう。
全身疾患を理解し、臨床検査を読む事ができる歯科医師が、超高齢社会に求められてくるとおっしゃっていました。
稲葉歯科医院が専門としている、ドイツのテレスコープシステム、シュトラックデンチャーの需要はこれから更に高まると痛感しました。
ここからは、ランチタイム♪
DGZIドイツ流に、ワインが振る舞われました。
ドイツ人はワインぐらいじゃ酔いません。笑
IDSもそうですものね!
日本酒もありましたよ!
ドイツ料理のビュッフェ、とても美味しい!
斬新な学会ですね(^_<)-☆
ただ、お弁当を食べるだけではなく、会話を楽しむ。
って、IPSGでもぜひ取入れたいなぁ〜
参考になりました!
午後はシンガポールからのゲスト、Dr. Henry Kwek SN.
前日のパーティーで少しお話しをさせていただき、明日の講演楽しみにしています!
と伝えたのですが、私の知識ではなかなか理解できませんでした(-_-)
実際にインプラント治療を沢山されている先生方は、彼の美しいテクニックに驚かされたのではないでしょうか。
彼にかかれば、なんでもできちゃうんだな〜と、綺麗な仕事に関心してしまいました(^_^)
Dr. Henry Kwek SN の講演後、技工士ホールへ移動♪
『CAD/CAM アバットメントからなりうるインプラント審美補綴』
歯科技工士の中村心先生の講演。
中村先生は、世界初の一号機として、素晴らしい加工機を紹介してくださいました。
外車に乗るより、加工機が欲しい。
そして、一緒に働いているスタッフの時間が短縮できるようにしたいって。
涙物です(T-T)
歯科技工所に必要な道具や機械は非常に高価です。
私も技工所を開業してみてわかりましたが、すべて欲しい道具を揃えたら、歯科医院開業以上の設備費用がかかるのです。
スタッフが早く帰れるように。
私もどうにかしたいです。
テレスコープシステムをひとつ作るのに、どのくらい時間が必要か・・・
慣れている技工士でさえ、160時間。
普通、200時間以上かかるでしょう。
機械が仕事をしてくれたら、本当に助かります。
スタッフのためにも、放電加工機を取入れる夢は諦めちゃいけないなって、中村先生の講演を聞いて感じました。
中村心先生とは、前日のパーティーでご挨拶をさせていただきましたが、先日食事会で集まった技工士同様に、かなりマニアック。笑
そして、熱い気持をお持ちの方でした。
本当に素晴らしいと感じました。
ISOI最後の講演は、歯科医師、歯科技工士によるCAD/CAMセッション。
CAD/CAMの精度が高まるにつれ、印象をとったり、模型を注いだりという作業はこれからなくなっていくでしょう。
誰が作っても同じ精度。
印象材の精度や、石膏の膨張などがなくなると思えば凄い事です。
特に、義歯においては、重合収縮もなくなります。
私達は、今後積極的にこのシステムを取入れていく必要があると思います。
近い将来、ほとんどの補綴物が印象から補綴までデジタルにて製作でき、高いクオリティーに加えて安定した精度を保つ事ができるようになるでしょう。
しかし、患者様の口の中で機能させるのは、歯科医師と歯科技工士。
今まで以上に咬合の知識や、顎関節の知識が問われるようになります。
バーチャルアーティキュレーターの応用についても説明してくださいました。
3年前のIDS でKaVoのバーチャルアーティキュレーターを紹介していただき、ビックリしましたが、それが今実現しようとしています。
欠点として、フェイスボーをつけていない状態なので、平均値でしかできないのが現状なようです。
これから、まだまだ発展する余地は沢山あるとはいえ、ディグマと連動したり、確実に実現すると思います。
常にアンテナを張っていないといけません。
今日は、ISOIの学会に参加させていただき、沢山の刺激をいただきました!
明日からの診療が楽しみです(^_<)-☆