ヨーロッパ補綴学会最終日

ヨーロッパ補綴学会最終日

ヨーロッパ補綴学会最終日。

昨晩のGALA dinnerでの雰囲気とは全く別人のように、皆シャキッとしています。笑

表彰されていた何人かのドクターはAfter party でもご一緒させていただき、夜遅くまでお酒を飲んでいたのに・・・

きちんとonとoffを切り替えて、仕事も遊びも楽しんでるのでしょうね♪

神奈川歯科大学附属 横浜クリニックの林昌二先生とお知り合いになることができたのは、ドイツチュービンゲン大学Weber 教授からご紹介いただきました。

IPSGの20周年記念でWeber 教授をお招きした時、最も信頼できる友人だとおっしゃていました。

林先生は、23年前にWeber教授と一緒にこのヨーロッパ補綴学会に参加してから欠かさず参加し、今年で23回目となります。

学会が閉幕してから、帰国のフライトまで時間が沢山あったので、林先生としばらくご一緒させていただき沢山のお話をさせていただきました。

海外に留学する時は、自分が尊敬する教授のもとで徹底的に学ぶこと。そして、家族も一緒にカルチャーを含めて付き合うことが大切だとおっしゃいます。

以前から傾向として、現地の日本人社会に入ってしまうか、溶け込めずに孤独になってしまい、周りからも疎遠に思われてしまうケースも少なくないようです。

私の父は、1975年に当時の西ドイツへ留学、顎関節症をチュービンゲン大学のシュルテ教授のもとで学びたいという強い意志がありました。

そして、ケルバー教授の医局で客員教授として在籍しましたが、当時は東の果てから来た後進国のドクターだと思われていました。しかし、当時医局員の中で誰も使い方がわからなかった、スチュアートの咬合器を使いこなせたことで、皆からプロフェッサーとして迎えられました。

林先生は、稲葉教授の気持ちが痛いほどよくわかるとおっしゃっていました。

日本人が海外に乗り込むためには、留学前の知識の構築はもちろん大切ですが、パーソナリティ、コミュニケーション能力も非常に重要となってくると、林先生はおっしゃいます。

それに加えて、継続力。

海外から帰国してからが大切なのだとおっしゃいました。林先生はヨーロッパ補綴学会に参加した後に必ずドイツへ寄り、Weber教授のもとに訪れています。

だからこそ、深い信頼関係を築くことができているのでしょうね。

そして、ヨーロッパ補綴学会には毎年参加される主要なメンバーが沢山います。そのような方々は、参加される方の態度をよく見てるのだそうです。

林先生は、前回もそうでしたがすべての講演を真剣に聞いていらっしゃいました。そのような姿勢を見て、メンバーの方は林先生を大切なメンバーの一人として迎えられています。

よくありがちなのは、海外の学会に来て、遊びに行ってしまうケース。

遊ぶ時間は他に日にちを作れば良いと思うので、本当にもったいないと思います。

今回、たしかに東欧の先生方の発表はずいぶん遅れているなと思いましたが、そう思えた事が沢山のヒントに繋がりました。

林先生には、’18年 2月11,12日(日,月祝)に開催される
「パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース」でご講演をいただき、最新のテレスコープシステムのみならず、日本とドイツを繋げる先生の取り組みについてもお話しいただこうと思っております。

沢山の事を感じる事ができ、充実した学会を過ごす事ができました。

日本に帰国し、今回学んだ事を稲葉歯科医院の患者様に反映していきたいと思います!!